1987年11月20日(金) カトマンドゥ3日目

カトマンドゥ市街
カトマンドゥ市街

 カトマンドゥの朝はいつも霧で始まる。昔、湖の底であったという伝説のこの街は、毎朝霧の底に沈んでいるわけだ。当然日の出は見えない…というわけで、今日は8時の起床でした。

 

 8時開店のMandarinへ行きトーストとオムレツの朝食。少々時間をつぶして銀行へ行き20ドル両替。少々多い気もしたが、今思えば空港税200ルピーもいるしホテル代と2日分の食費・交通費を考えれば丁度よいくらい。ネパールでは1日10ドルの生活をしてしまった。まあ多くもなく少なくもなくというところ。

 

 午前中、エアーインディアのオフィスへ行ってみる。そんな気もしていたが待つこと少々、「幸運」にも来年1月20日の帰国の予約がとれる。オフィスの男性が「OK」とコンピューターからこちらを向き言ってくれた時の顔が印象的であった。これで帰りの心配をせずに、あと2ヶ月のインドの旅ができることになった。

 

パタン旧市街
パタン旧市街

 午後はバスでボダナートへ行くつもりが、バスの着いたところはパタンの旧市街。そこを歩くとここにも旧王宮なるものがあり、その広場へ出る。そこでヒンズーの僧が経を唱え人々に水をかける。一緒にそれにあずかる。再び満員のバスに乗り込みラトナパークまで戻りバザールなど歩く。

街の中の神
街の中の神

 夕食はLost Horizonというチベットレストランでフライライス(焼き飯)とスプリングロール。この春巻きが巨大で感激。食べるうちに2人の日本の若者が別々に入ってくる。そのうち3人で話し始め夜の10時くらいまで過ごす。学生の藤井君は今春から大手電機メーカーへ勤めるとか。そして、19歳という根本君と明日の夕方6時広場で会う約束をしホテルへもどる。

 

 1日1日と、いろんな人と出会い、そして別れる。そんな毎日が本当に素晴らしい。