1987年11月1日(日) ハリドワール  Raj Hotel へ

Raj Hotel のマスター
Raj Hotel のマスター

 午前5時30分起床。まだ暗い道をシバナンダのアシュラムへ向かう。6時前にそこへ行くと、何やらヒンズー語で説教をしている。終わったところで昨日の女性に声をかけてもらう。もう1人よく似た女性が先輩としている。祈りの場へ案内してもらい、1時間程マントラを唱える、“Om Namo Narayanaya”と。

 

 礼拝が終わり、ここに2週間いるという女性がいろいろ説明しながら彼女をアドバイスしている。今日は日曜日なので昼間のプログラムは無いとのこと。彼女たちにお別れの挨拶をしてバンガローへ戻り朝食をとる。

 

 レストランではす向かいに座っていたツーリストが日本語で話しかけてきた。昨日僕の後にここに入ったという。日本を旅行したとのことで、かなり日本の地名に詳しい。良く覚えているので感心する。日本だけでなくアジアを隈なく歩き回っていて、パキスタンからインドへ入ったとのこと。出身はガムと言っていた。

 

 考えているコースは大体一緒で、南へ行くのは逆回り、バッタリ何処かで出会うかもしれない。彼の部屋へ行ってリシュケーシュの地図など見せてもらいいろいろ説明してくれる。そこで、シバナンダのアシュラムのパンフレットとプログラムを見せてあげる。彼もあそこへ行くであろう。彼曰く“I have very nice talk with you”

 

 明日ハリドワールのRaj Hotelへ宿泊する旨伝えて別れる。その後、昨日と同じくガンガーへ出て朝の沐浴。朝日で体を温めバンガローに戻りくつろぐ。

 

ホテルの部屋の前で
ホテルの部屋の前で

 正午、バンガローを発ちバスでハリドワールへ。意外と大きな街でかなり歩いてガンジスの河原へ出る。Raj Hotelは見当たらない。河原沿いで2人の男の子とヒンズーテキストを見ながらおしゃべり。一緒にチャーイを飲もうと思って少し戻ると、彼らの父親らしき人のいるところへ連れて行かれる。

 

 椅子に座ってホテルの事を尋ねてみると、顔見知りのリクシャーワーラー(人力車屋)に説明してくれ、午後4時30分、無事ホテルへ到着。65ルピーだが24時間制なので、明日4時半にここを出て駅へ行くと丁度良い位。パーフェクトである。列車はVANARSI EXP. 午後7時35分発。そして僕の神はベナレスへ行くように導いてくれた。 

 

 バンガローで出会ったツーリスト “Be careful”

 リシュケーシュのバスターミナルのおじさん

 ハリドワールの河原で会った2人の男の子、彼らのお父さん

 バザールでプーリー(揚げパン)を売っていた若者、彼の甥っ子たち。Etc.

 

                             “神は街の中にいるようだ”