1987年12月16日(水) ボンベイ2日目

ホテルの窓から
ホテルの窓から

 朝7時目を覚ますと空は白みはじめ丁度日の出前。この部屋の小さな窓から正面の湾のかなたが赤くなり始め、まぶしい朝日とともに太陽が昇る。海岸ぞいの道には三々五々人が出て散歩をしている。

 

 顔を洗いホテルを出て海岸ぞいを歩き、ガイドブックに出ていたホテルを覗いてみるが、シングルの部屋は窓もなく少々せま苦しい。150ルピーと聞き、今のホテルの方が天井は高く広い?ので移るをやめる。朝食はパンとトマトオムレツですませ、船乗り場へ。

 

エレファンタ島でスケッチ
エレファンタ島でスケッチ

 エレファンタ島行きの船は往復16ルピー(200円ほど)1時間くらい船に乗ってこの島へやってくる。海に浮かぶこの島は静かで、丘に登るとはるかボンベイの街とアラビア海が望める。ヒンズー教の石窟寺院もあり、シバ神のたくましい体にあこがれる。インド人の観光客もたくさん訪れ、シバ神を拝んでいる。

 夜、夕食にHongkongというチャイニーズ・レストランへ。アスパラガスとカニのスープ、チキンフライド・ライス、チャイニーズ・ティーで贅沢な食事。

 

 インドのターリーという定食にも慣れてきたが、たまにはそんな食事もひとときのぜいたく…などと思いながら、海岸の道を歩いていると1人のみすぼらしい格好をした若者が話しかけてくる。

 

 話をするうち、彼はマレーシアから来て、ゴアでフランス人のヒッピーまがいの男と知り合い、すべてを取られてしまったらしい。

 

 パスポート再発行が早いデリーに行くのに必要なお金を渡す。もう一週間近くインド門の下に野宿し、多くのツーリストに話しかけ事情を説明しても、ランチをおごってくれるか、少々めぐんでくれるだけだという。

 

 「お金を無心すれば友達でなくなってしまう」そのことは彼自身よくわかっているようだ。今回は不思議に疑惑や葛藤は浮かばない。ただ住所を聞こうとする彼に「気持があればお寺に寄付して下さい」とだけ、それで充分であった。

 

 彼が言うには、ゴアのビーチでアンジェナやカングラートはヒッピーやドラッグが多く、行くのならコルヴァ・ビーチがよいと教えてくれた。そこへ行くことにする。

 

シバ神画像検索より
シバ神画像検索より

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