1987年1月2日(土) マドラス(チェンナイ)へ

チェンナイ画像検索より
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 ナイトバスで700キロの道程を16時間走ってマドラスへ。バスのシートは柔らかいが、やはり長時間すわっているとお尻が痛くなり足を思いっきり伸ばしたくなる。バスは途中なんども休憩をとりながら、午前10時前にはマドラスのバス・スタンドへ到着。やはりマドラスは大きな都市で10キロ南の空港手前から家並みが続き、ビーチ沿いを走り中心のセントラル・ステーション近くまでやって来た。

 

 セントラル・ステーション近くの安宿をあたってみるが、どこもFULL。ホテルのおやじさんもこの辺はどこも一杯だから別の場所をさがすように言う。とりあえずそこはあきらめて駅へ入りリザベーション・ボードを見ると、カルカッタ方面は2週間ほど満席の様子。しばし困惑し駅のレストランへ入りチキンカリーを食べる。

 

 その時、西洋人の女性と同席しマハーバリプラムというここから近い海岸寺院のことなどを聞く。最悪そこに泊まってもいいと思いつつとりあえず宿さがしに駅前の通りを歩き、大通り沿いの「GOLDEN CAFÉ LODGEING」というホテルで35ルピーのシングルがありそこに入る。

 

 少々通りの車の音がうるさい感じ。部屋は清潔とは言いがたいが「なじめる」感じ。この「なじめる」というのが自分でもよく分からないが、入った瞬間になじめる部屋といやな部屋がある。特に清潔度や広さとは関係していないようだ。チャーイ少年がうるさいのでコーヒーを一杯頼むが、おつりの1ルピーはチップになってしまった。別に憎めない少年だが。

 

チェンナイ画像検索より
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 少し休んだあと、銀行のあるあたりまでかなり歩いて行ってみるが2時でしまっている。特に観光案内所へ寄る必要も感じず、バスで駅まで戻り再び列車の予約を試みる。どの窓口も行列になっているかクローズ。途中下車でブバネシュワールまで行く列車の予約を申込書に書き込むが、その列車の窓口はやはりクローズ。

 

 問い合わせ窓口でよい方法を聞くが要領を得た返事は返ってこない。とにかくそこも人が押しかけゆっくり質問などしておれない。仕方なくツーリスト・インフォメーションの人に聞くと別の建物のツーリスト・オフィスへ行けという。そういうものがあるのは読んではいたが、今までなんとかチケットを手に入れていたので忘れてしまっていた。

 

 行ってみるとそこには2人しかいない。そして事情を説明すると、1月5日の2ndクラスを簡単にブバネシュワールまでとれる。外人ツーリスト向けに席を確保しているのである。

 

 “Are you tired?”(疲れましたか)と笑いながら聞かれてしまった。5日の朝のチケットを買いマーケットをのぞきつつホテルへ戻りシャワーを浴びる。バスの旅の後はやはり埃だらけ。さすがにスッキリして気持ちよい。

 

 夕食はホテルの1階にある大きなレストランでミールをとるが米がどうもいただけない。古々米に水を入れすぎて炊いたというところ。おかずは何とか食べられるがパラータとチャパティーを余分にとり結局4ルピーほど余分にかかる。ご飯は全部食べると下しそうな気がして少し食べ残してしまう。食事はカンニャークマリではマドラスミールなるものを美味しく食べていたので今日もそのつもりでいたがかなり裏切られてしまった。食後のコーヒーは濃くてなかなか美味しかったが。

 

 今日はマドラスへやって来て宿を確保し5日の切符を取れたのでよしとし、マドラスでの明日と明後日の2日間はゆっくり近郊へ足を延ばしてみるつもり。