1987年11月13日(金) 国境からポカラヘ

ネパール国境
ネパール国境

 午前6:15モンタロッジ前でピックアップ、デラックス・コーチ(バス)で出発。他に外国人のツーリストはフランスとドイツの女性のペアのみ。出発そうそう、ろくに走らぬうちから修理を始める。先は長そうだ。止まるたびバスから降りてみかんを食べたり景色を見たり退屈はしない。

 

 しばらく行くと山道にさしかかるあたりでプシューという音と共にパンク。しばらく待っていると、後ろからやって来る路線バスにみんながチェンジする気配。すばやく荷物を取りに行って、なんとか乗り込み最後部に席を確保。

 

 まあそれからが素晴らしい混雑。ヤギは目の前にいる、米俵はある、見えるのは人の肩。おばさんは気分が悪くなり、オエオエやっているのに構わず子供を抱えたお母さんが乗り込んでくる。まことにみんな逞しく生きているのである。

 

近づくヒマラヤの峰
近づくヒマラヤの峰

 さすがに食欲は湧かずサモーサ2個とチャーイ一杯。後はクッキーをかじってなんとか持たす。再三再四止まりつつ、バスはようやくヒマラヤの峰々に近付いてくる。

 

 鋭く尖った岩山は、真っ青な天にクッキリとその白い姿をみせつけ威容をあらわした。陽は傾き始めやがてオレンジ色に輝きだす。バスはかなり揺れながら走り、静かに見つめるという訳にはいかないが、素晴らしい眺めであった。

 

 夜の7時近くにポカラの町へ。隣の席にいたネパールの若者が何かと気を使ってくれホテルを探してくれる。結局、昨日聞いた「YAD HOTEL」に行くことに決めていたので、案内してもらい2人の女性も外が暗くなり不案内なので、一緒にこの宿に入る。

 

 場所もなかなか良くホテルの家族も感じが良い。3人部屋で1人20Rs.だからまずまずでしょう。明日からは静かに日の出から眺めを楽しんで暮らそう。

 

YAD HOTEL
YAD HOTEL