1987年10月26日 ダラムシャラーへ

 午前6時45分発のバスで、デリーのバスターミナルより一路、北のダルムシャラーへ13時間の旅。少々窮屈であったが車窓から周りの景色を楽しむ。途中のトイレ休憩でのチャーイやリンゴが有難かった。目的地に近付くにつれ、夕陽に浮かんだヒマラヤの峰々が幻想のようであった。

 

 ダラムシャラーの下町に着いたのが夜の8時頃。あたりは真っ暗。ここでホテルへ入るつもりであったが、ガイドブックには地図もなし。バスの車掌の計らいで1人の男に案内を頼むが、何やらハッキリしない男で頼りない。何分待ってもその様子がないので、30分後のバスでアップタウンのマクロード・ガンジーまで行って、そこで捜すことにする。

 

 バスを待っていてチベット仏教の若い僧侶と一緒になり、同じバスでマクロード・ガンジーまで行き「チベットホテル」へ案内してくれる。感謝! 部屋は50ルピー、広々としたくつろげる部屋である。夕食をたべていなかったので尋ねると、近くのレストランへ主人が連れて行ってくれた。人の好いおじさんである。

 

 レストランには西洋人のカップルと男性1人が、店のチベット人の男女と談笑している。なかなかいい感じである。丸いチベットパンとオムレツそしてチャーイで食を満たす。

 

 今日も多くの人の世話になってここへ導かれた。