1987年11月27日(金) 仏蹟参拝ツアーに合流して①

 11/25 夕方カルカッタの国際空港へ行くまで時間があるので、4月から大手家電メーカーに勤めるという大学4年の新谷君とオベロイホテルで昼食をとったりして昼過ぎまですごす。彼はまだこれからの自分の旅に、かなり不安を抱いているもよう。起こるべき最悪の事態を優秀な頭で想像している。しかし、あえて1人でスペインまでの旅行を実行するのだから素晴らしい。これから自分自身の中にあるハードルを克服していくでしょう。

 

 空港まで乗り合いのタクシーで行き、夕食をとり待つこと3時間あまり。母を含む福岡県の12名の人たちと出会う。その夜はカルカッタのヒンズスタンホテルに入り、皆さん疲れているにもかかわらず、最初の夜を夜中の3時近くまでお酒など飲む。

 

 ブッダガヤーでのチャクラバティーさんとの約束が、自分に少々負担になっていることを感じる。何か自分が働きかけねば彼を無視することになるし、団体のツアーであるから単独行動をとることが他の方々に迷惑をかけるように思われるから。

 

ヒンズー寺院の境内にて
ヒンズー寺院の境内にて

 11/26 この日は一日カルカッタの観光。朝はホテルでゆっくりしホテルのお店で買い物。母は小物入れや、インドの女性がよく着ているサルワール・カミーズという服など買う。昼からはバスで市内へ出て、博物館など。帰りは藤山さんの提案で、夕方のカルカッタの街を馬車でホテルまで戻る。

博物館にて
博物館にて

 本当に自分がどうしたいのか?そのことをもう一度自分に問い、そしてインド人ガイドのアショカさんの部屋を訪ねる。団体ツアーという籠から少し離れて、母にインドを見てもらう為に。その件をお話し、納得していただく。もちろん宿と列車の確認、またベナレスの駅まで迎えに来てもらうということを配慮したうえで。

 

 その後、アショカさんの部屋でお茶をご馳走になり、夜中の12時過ぎまでインドやヒンズーの教えなど、いろいろと興味深い話をうかがう。そんな事もチャクラバティーさんとの出会いが呼んだもう一つの出会いのように思える。