1987年12月25日(金) コルヴァビーチより南を目指して出発

 午前0時より、郵便局前にある白い大きな教会でクリスマスのミサが行われる。鐘が鳴り爆竹の音とともに賛美歌が流れだす。教会は村の人々であふれ、多くの人が外で礼拝している。カトリックの教会であるが、浜に来ているツーリストも見学半分で訪れている。クリスチャンの女性はサリーやドレスをきれいに着て男性はスーツにネクタイ姿で十字架をきっている。教会の祭壇はたくさんの光に溢れ、白と青の美しい堂内は印象的であった。

 

 午前1:30くらいに式は終り、再び爆竹の音とともにスピーカーからジングルベルが鳴り響く、そんなクリスマスの夜であった。部屋に戻って朝の7:30まで眠り、荷物をまとめ一週間世話になった宿を出る。宿の家族は朝の礼拝に行って不在。不要になったレインコートや服、それにボールペンや小物にMerry X’masと添えて置いてくる。

 

ノートの切れ端にUMITAS
ノートの切れ端にUMITAS

 ウミタ・レストランに行くと、男の子のウダイが先に出てきてバックなど背負ってふざける。バナナポリジ(ケーキ)とミルクコーヒーをとり、勘定をして別れる前に3人の子供にノートとペンのセットを親父さんに渡す。みんな喜んでくれ、レルムが大きく握手をしてくれる。女の子はお姉さんらしく弟をひっぱって来てお礼を言ってくれた。楽しい家族だ。

 

 バスでマルガオまで出ると、マンガロール行きのバスは夕方出発と聞き、とりあえずパナジまで行く。ところがそこの予約オフィスでは28日まで満員。別のカウンターに並び午後2時まで待ち予約を入れるが、やはりマンガロール・バンガロール共に満員で、結局オーストラリア人のおすすめで地図をもらっていたマイソール行き切符の当日分が手に入る。

 

 並んでいる時からそんな予感はしていたが…。マイソールが呼んでいるようです。行けるところへ行くというこんな旅は素晴らしい。