日蓮宗の宗報12月号に興味深い寄稿があった。曰く
正法護持財団版「妙法蓮華経三部十巻」と川合芳次郎 現代宗教研究所 主任 管野龍清師
その奥書には「此の経典は本財団総裁川合芳次郎妙鏡日圓居士の(中略)日蓮宗管長酒井日慎大僧正監修(中略)
この法華経は新井日薩師が明治6年に刊行した大教院版「妙法蓮華経」に続く~記念事業
現、龍泉寺小住笹部一眞は恐れながらも酒井日慎猊下の孫弟子にあたる(師父が酒井日慈猊下と兄弟弟子)
そして、里の大雄寺の床の間には新井日薩師の軸が掛かっている。
また、川合芳次郎と宗門の関係に於いて、破綻した日宗生命㈱は明治30年10月10日付で、当時の小林日董管長の承認を受けており(後略)とあり、妙顕寺第53世の小林日董猊下の大曼荼羅は龍泉寺の床の間に掛かっているのである。
「第一の本尊」を大正元年に自ら買い取った廃寺寸前の京都の燈明寺の三重宝塔から発見したのは川合芳次郎であった。また、三大誓願の井戸を整備したのも川合氏である。立正大学設立への尽力を始め悉く宗門に貢献しているにも関わらず宗門から抹殺されているのは、奉献本尊(第一の本尊)に関係しているからとの結論に宗門の行く末を案じるばかりである。恐々謹言