2025-06-14

成道の聖地ブッダガヤ大塔の菩提樹
成道の聖地ブッダガヤ大塔の菩提樹

今日の朝勤では、妙法蓮華経方便品第二の長行後半を拝読した。

 

「我始座道場」から釈尊が悟りを開かれた後、菩提樹の廻りの林を三週間歩かれ思惟する。

そして、小さな自我に固執している人々に広大無辺な悟りの内容(一念三千)を説いても、誰も理解できないであろう。かえって仏を誹謗して悪道に落としてしまうと悩まれる。

 

そこに梵天や帝釈や四天王などの神々が来集し釈尊に法を説くことを懇請する。そしてお釈迦さまは人々を導く手だてとして過去仏の方便力を考えた時に、十方の仏から励まされ思惟し終わってベナレス郊外のサルナートに赴き、五比丘に向かって初転法輪されると説かれる。

 

一仏乗(妙法蓮華経)に於て、分別して段階的に三乗を説くと経文にある。

最後に「心に大歓喜を生じて自ら当に作仏すべしと知れ」と語りかける。

智慧第一の舎利弗への釈尊の慈愛に涙する。            妙法蓮華経巻第一